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Windows / Linux デュアルブート

 AI 機械学習のために用意した新しいマシンで「Windows11」「Ubuntu22.04LTS」デュアルブートを構成する

▼ 目 次
※ 最終更新:2024/02/15 

「Windows11」導入済みマシンに「Ubuntu22.04LTS」をインストール

使用するハードウェア

 HP ENVY Desktop TE02-1097jp

 ■ 参考:Intel® CPU について
     NVIDIAのGPUアーキテクチャ

インストール用 USB の作成

「ubuntu22.04LTS インストール」その1(あえなく撃沈 !!)

  1. 作成したインストール用 USB でインストール
    (1) コンピュータを起動しブートメニューから USBメモリーを選択
    (2)「GNU GRUB」が起動するので「Try or Install Ubuntu」を選択
    (3) ACPI エラーでストップしインストールが進行しない

  2. 強制的に電源 OFF 再起動するとブルーバックの画面で「Bitlocker 回復 キー 」(48桁の暗号キー)入力を求められる
    (1) システムドライブの保護が働いたようだ、幸い回復キーを見つけることができ元の状態に復帰した
     → 「Windows で BitLocker 回復キーを見つける
    (2) 今回の使用環境では BitLocker 機能は不要と判断し、すべてのドライブの暗号化を解除する
     → 「BitLocker ドライブ暗号化の有効無効の確認と解除方法
    (3) 再度インストールを試みるも状況は同じ、ダメもとで HP サポートにアクセスしてみる

  3. HP LINE サポートでの経緯
    (1) BIOS のリセット(工場出荷状態に戻す)
    (2) BIOS セキュアブートの設定を無効にする
    (3) Windows11 の設定で高速スタートアップを無効にする
    (4) BIOS バージョンの確認 →「AMI F.16, 2023/08/02」(最新版)
    (5) 状況は変わらず、サポートは打ち切られた
     ■ デュアルブートはサポート外の内容で動作保証できない(ごもっとも!!)
     ■ このシリーズではユーザーが BIOS 設定を変更することは想定していないのでマニュアルなどはない(?)

起動メニューの実機調査

  1. 電源投入後「hp」ロゴが出るまでに「esc」キーを連打する

  2. 「F1 システム情報」/ 「F9 ブートメニュー」
  1. 『ブートオプション』タブ

    (4)『終了』タブ

「ubuntu22.04LTS インストール」その2(状況変わらず !!)

  1. Linux インストール予定の セカンダリー M2 ドライブ以外のストレージを外す
    ・ Windows11 インストール済みのプライマリー M2 ドライブ
    ・セキュアブートの設定は有効のままインストールする

  2. 「GNU GRUB」が起動するので「Try or Install Ubuntu」を選択

  3. インストール途中で止まる(初回から変わらず)
    [      0.344334] ACPI BIOS Error (bug): Failure creating named object [\_SB.PC00.R
    IP21.PXSX.TURP], AE_ALREADY_EXISTS (20221020/dswload2-326)
    [      0.344342] ACPI Error: AE_ALREADY_EXISTS, During name lookup/catalog (20221020/psobject-220)
    [      0.344344] ACPI BIOS Error (bug): Failure creating named object [\_SB.PC00.R
    P21.PXSX.TBDU], AE_ALREADY_EXISTS (20221020/dswload2-326)
    [      0.344346] ACPI Error: AE_ALREADY_EXISTS, During name lookup/catalog (20221020/psobject-220)
    [      1.376781] blacklist: Problem blacklisting hash (-13)
    [      1.376800] blacklist: Problem blacklisting hash (-13)
    [      1.376837] blacklist: Problem blacklisting hash (-13)
    [      1.376869] blacklist: Problem blacklisting hash (-13)
    [      1.376907] blacklist: Problem blacklisting hash (-13)
    [      1.376937] blacklist: Problem blacklisting hash (-13)
    [      1.588745] DMAR: DRHD: handling fault status reg 2
    [      1.588784] DMAR: CDMA Write NO_PASID] Request device [05:00.0] fault addr 0x5a5db000 [fault reason 0x05] PTE Write access is not set
    [      2.335557] nouveau 0000:01:00.0: unknown chipset (194000a1)

「ubuntu22.04LTS インストール」その3(インストール成功 !!)

  1. 電源 ON
  2. 「GNU GRUB」画面が表示されたらキーボードの 'e' を押す
  3. 表示された画面の以下の行を変更する
    ・変更前
    linux   /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed maybe-ubiquity quiet splash ---
    ・変更後(「nomodeset」を追加する)
    linux   /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed maybe-ubiquity quiet splash nomodeset ---
  4. 'F10' を押してリブートすれば無事インストールが実行される

     ※ インストール詳細 → Ubuntu22.04LTS のインストールと設定

「ubuntu22.04LTS」インストール後の設定

「Windows/Linux」環境の切り替え

Ubuntu22.04LTS のインストールと設定

Ubuntu22.04LTS のインストール

  1. 作成したインストール用 USB をセットしてコンピュータを再起動する
  2. 言語選択画面で「日本語」を選択し「Ubuntuをインストール」を押す
  3. 手順に従いインストールを進める
    ※注意:『アップデートとほかのソフトウェア』のページ
    ・”グラフィクスとWifiハードウェアと通常のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする"にチェックを入れる
    ・”Configure Secure Boot”の箇所に任意のパスワードを入力しておく
    ・インストール後、再起動すると表示される Mok manager でこのパスワードを使って承認する(手順後述)
    ・本処理を行わないとインストール対象となるサードパーティ製ソフトウェアはビルドはされるがロードされない結果となり、利用不可能となる
  4. コンピュータ名 / ユーザー名などの入力をして進める。再起動後、インストール USB を抜く
  5. Mok managerオペレーション
    ・再起動するとブルースクリーン状の Mok manager が起動する
    ・「Enroll MOK」を選択 → 「Continue」を選択 → 「Yes」を選択 →
     ”Configure Secure Boot”の箇所に入力した「パスワード」を入力 → 「Reboot」を選択
  6. Ubuntu22.04LTS インストール完了

OS (ubuntu22.04LTS) インストール直後の環境設定

  1. 日本語関連設定
    ・左サードバーから「アプリケーションの表示」を選び「言語サポート」を押す
    手順に従いインストールを完了する

    ・「設定」→「キーボード」を選び「日本語(Mozc)」を一番上にする
    ・メニューバーの文字入力を右クリックし「日本語(Mozc)」を一番上にする

  2. キーボード入力の設定
    ・「mozc」で英数キーを押すと入力モードが変更になり混乱の元なので「Eisu IME有効」→「IME無効」にする

  3. 端末(ターミナル)の設定
    ・ディスプレイ解像度に合わせてウインドウ表示サイズを設定しておく(例:QWHD の場合で 120x60 に設定)

  4. 「ファイル(nautilus)」で「管理者として開く」オプションを有効にする
    ・拡張機能 (nautilus-admin) をインストールする
    $ sudo apt install nautilus-admin
    ▼「sudo apt install nautilus-admin」ログ

    ・変更を適用する
     拡張機能をインストールしたら、変更を適用するためにファイルマネージャを再起動する必要がある。
     以下のコマンドを実行してバックグラウンドサービスを終了し、自動的に再開する必要がある。
    $ nautilus -q

  5. SSH サーバーをインストールする
    ・SSHのステータスをチェックすると、見つからなかったので OpenSSHをインストールする
    $ sudo apt install openssh-server -y
    ・SSHのステータスをチェックする
    $ sudo systemctl status ssh
    
    ● ssh.service - OpenBSD Secure Shell server
         Loaded: loaded (/lib/systemd/system/ssh.service; enabled; vendor preset: e>
         Active: active (running) since Fri 2023-12-08 13:13:31 JST; 42s ago
           Docs: man:sshd(8)
                 man:sshd_config(5)
       Main PID: 9717 (sshd)
          Tasks: 1 (limit: 76721)
         Memory: 1.7M
            CPU: 47ms
         CGroup: /system.slice/ssh.service
                 └─9717 "sshd: /usr/sbin/sshd -D [listener] 0 of 10-100 startups"
    
    12月 08 13:13:31 NUC-GEN10 systemd[1]: Starting OpenBSD Secure Shell server...
    12月 08 13:13:31 NUC-GEN10 sshd[9717]: Server listening on 0.0.0.0 port 22.
    12月 08 13:13:31 NUC-GEN10 sshd[9717]: Server listening on :: port 22.
    12月 08 13:13:31 NUC-GEN10 systemd[1]: Started OpenBSD Secure Shell server.
    ・SSH のパスワード認証を有効にする
     「/etc/ssh/ssh_config」ファイル行頭のコメント'#'を取る(管理者権限で実行)
    PasswordAuthentication yes
    ・SSH サービスの再起動
    $ sudo systemctl restart ssh
    ・IPアドレスの確認する
    $ ip a
    1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
        link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
        inet 127.0.0.1/8 scope host lo
           valid_lft forever preferred_lft forever
        inet6 ::1/128 scope host 
           valid_lft forever preferred_lft forever
    2: eno1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
        link/ether 1c:69:7a:a1:48:f1 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
        altname enp0s31f6
        inet 192.168.0.14/24 brd 192.168.0.255 scope global dynamic noprefixroute eno1
           valid_lft 251391sec preferred_lft 251391sec
        inet6 fe80::9c7e:ccf0:33d9:3da8/64 scope link noprefixroute 
           valid_lft forever preferred_lft forever
    3: wlp0s20f3: <NO-CARRIER,BROADCAST,MULTICAST,UP> mtu 1500 qdisc noqueue state DOWN group default qlen 1000
        link/ether 44:af:28:0b:21:ab brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

  6. 「vi」エディタの設定
    $ vi ~/.vimrc
    set nocompatible
    set backspace=indent,eol,start
    set expandtab
    set tabstop=4
    set shiftwidth=4
    set autoindent
    ・sudo 付きで vi を実行した場合は、root の設定が使用されるので、rootの .vimrcを ~/vimrc のシンボリックリンクにする
    $ sudo ln -s ~/.vimrc /root/.vimrc
    $ sudo ls -la /root
    合計 24
    drwx------  4 root root 4096  3月 31 19:07 .
    drwxr-xr-x 20 root root 4096  3月 31 17:29 ..
    -rw-r--r--  1 root root 3106 12月  5  2019 .bashrc
    drwx------  2 root root 4096  2月 10 03:51 .cache
    -rw-r--r--  1 root root  161 12月  5  2019 .profile
    lrwxrwxrwx  1 root root   19  3月 31 19:07 .vimrc -> /home/mizutu/.vimrc
    drwxr-xr-x  3 root root 4096  3月 31 17:33 snap

  7. Windows に切り替えると時刻がずれるのを修正する
    (py37y) $ sudo hwclock -D --systohc --localtime
    hwclock: use --verbose, --debug has been deprecated.

Windows/Linux デュアルブートのまとめ

インストール・トラブルの主な原因

  1. ストレージ全体が「BitLocker」で暗号化されていた
  2. グラフィックボードが新しい「GForce RTX-4070」で対応していない箇所があった
  3. ハードウエアが新しく、インターネットからの情報の整合性が取りにくかった

主な処置内容

  1. ストレージの暗号化はすべて解除し、「BitLocker」は無効化
  2. セキュアブートは有効の設定とした
  3. 「Ubuntu22.04LTS」インストーラ起動時にグラフィック機能を無効化して起動

ドライブ構成

残っている問題

関連用語

参考 URL

 

更新履歴

 

参考資料

 

Last-modified: 2024-02-15 (木) 10:43:54